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2024/06/18

ヒューマン&デジタルフォーラム公式記録ページ+X落穂拾い+受賞ニュース

公式記録ページ

 先週開催されたハンギョレ・ヒューマン&デジタルフォーラムの記録ページができていました。チャンさんを含め、当日の講演概要記事が読めます。というか毎年開催されているイベントのようで、遡ると過去の回の記事も読めるようです。

ハングルのページですが、ブラウザの自動翻訳でおおざっぱに拝読できたので記録しておきます。(chromeを使っているのでGoogle翻訳なんですが、チャンさんの名前をハングルから日本語変換すると「テッド・ウィンドウ」になります。原語の「窓」と同じ文字なのかな?)


【シリーズ】ヒューマン&デジタルフォーラム
https://www.hani.co.kr/arti/SERIES/2855


チャンさんの記事のひとつにリンクしておきます。

テッド・チャン
「AIは短期間に大量の練習をしただけ
(…)むしろ応用統計学に近い
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1144548.html


「応用統計学」は、たしか以前ご紹介なさっていたツイートにあった例えですね。「人工知能」ではなくこう呼ばれていたら、今の混乱はなかったのに…という。でもまあ、開発者側のマーケティングが成功したということでしょうね。

「実際に感情を感じることと、感情を感じているように表わすことは違う」は、有名な「チューリング・テスト」(→wikipedia)の投げかける問題ともつながってきますね。

…私見ですが、ChatGPTを使ってみた印象は……それこそチューリング・テストにパスしそうな「もっともらしさ」に特化していて、一方で自分が一番「機械」に期待する「正確さ」が犠牲になっていたので、あまり価値を感じませんでした。
(少し前に「資料探しをやってくれるのかな?」と思って使ってみたんです。なんと架空の書名をいくつも捏造してくれただけでした……で、「ISBNをつけて!」と条件を加えたら……それも捏造!(涙) 実在の本が「ひとつもない」っていったい……「わかりません」とは意地でも答えず捏造するって、まあ人間臭いと言えないこともないけど(笑)、そんなこと求めてないから。あたかも実用に役立つかのような報道のされかたって絶対問題あると思う! まあこのへんは大人の事情でしょうね☆)


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X落穂拾い

今回情報を下さったキム・サンフンさんに教えていただいた、ハングルの「テッド・チャン」=「테드 창」でXを検索したところ、ブックトーク参加者さんのポストも見ることができました。(英語ではほとんど見つけられなかったので大感謝です☆)

こちらは印象的だった質疑応答を返信でつなげてポストなさっているので、最初のポストを埋め込ませていただきます。(枠内をクリックするとX内のポスト掲載ページに飛び、青文字の「ポストを翻訳」が表示されると思います。それをクリックすると自動翻訳されます)



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受賞ニュース

ついでに、同時期に流れてきた受賞のニュース。「2024年PEN/マラマッド賞短編部門優秀賞を受賞」だそうです。


公式サイトの記事はこちら。

Ted Chiang Wins the 2024 PEN/Malamud Award for Excellence in the Short Story


賞レースはあまり興味がなくて、この賞の名前も初めて聞いたので、賞の名前になっている作家さんをググってみました。(→Wikipedia「バーナード・マラマッド」)『ナチュラル』の原作者なんですね。書く速度が遅く、慎重であり、多作ではなかった」というところはチャンさんとも似ているような。SFに特化した賞ではなく「短編小説として」評価されているのが素晴らしい(垣根はいらないと思っている方なので)。チャンさんご本人のコメントにはこうあります。
「サイエンス・フィクションが
より広大な文学の世界に受け入れられていくなかで、その一翼を担えることを光栄に思います。」
おめでとうございます!

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自分がネットを覗ける時期に波があるのも原因ですが、更新するネタがない時は半年も一年もまったくないので、一つの記事で三つも小見出しをつけるなんてちょっともったいない気がします……記事を分ければよかったかなー。でもすべて同じタイミングなのです。今のペースはむしろ自分の時間が足りなくて追いつけないくらい。喜ばしいことですね。たまたま今、自分がこれを読める状況であることも嬉しいです。(^^)