2021/01/22

韓国でのリモートインタビューなど

 私事に追われてなかなか記録出来なかったのですが、昨年10月に、韓国ソウルで行われたWowbook Festivalというブックイベントでのテッド・チャンさんのリモートインタビュー情報をいただきました。(K様、ありがとうございました)

自分がリンクを開いたときにはすでに公開時間が終わっていたのですが、今日改めて見てみたら見られました。でも限定公開となっているのでリンクは控えておきます。代わりに限定公開ではない、配信元さんが12/29付けで公開している編集版動画を見つけたので、そちらを貼ることにしました。その他公式サイトや関連ブログ、Twitterでのご感想リンクなど、たくさんの情報をいただきましたので、合わせて記録させていただきますね。

公式サイト http://wowbookfest.com/board_ZrGa84/12864

下はインタビュー編集版で、動画自体に韓国語字幕がついています。テーマは主に『あなたの人生の物語』について。Youtubeの字幕も韓国語固定なので、日本語への自動翻訳を設定して見たら、精度はいまいちですがおおまかなところはわかりました。(思えばすぐお隣の国の言葉がわからないなんて切ないなあ…)


※blogger転載時追記:
もとはここに動画を埋め込んでいましたが、
非公開動画になったようです。(残念!(^^;))


ただ、英語部分も韓国語として認識した自動翻訳になるので…英語も聴き取り難民なのでところどころだけ、メモをとりました。以前他のインタビュー等で答えていたこととも重なりますが、以下のような感じです。(間違っていたらスミマセン。あとにご感想ツイートのリンクもあるので、参考にしてください)

大きな質問は3つでした。

・Q1. メインキャラクターを言語学者と物理学者したことについて

ウンベルト・エーコの『完全言語の探求』という本に触れていて、あとにリンクを貼っているご感想ツイートに詳しいです。
言語学者と物理学者が結ばれるという話だけれど、キャラ同士が相手に説明することで、読者にも言語学的側面と物理学的側面を説明できる、という実際的な利点もあった、とのこと。

・Q2. 映画のへプタポッド文字はああいうデザインでしたが、考えていたものとの違いは?

書いているときには具体的に文字の形をイメージしていたわけではなく、映画の文字デザインにも関わっていない。円形にするアイデアは、脚色したエリック・ハイセラーさんがピッチをしに来た時にすでに持っていたようです。彼は脚本自体を円環構造にしている(カードを並べた?みたいに聞こえたのですが…)。漢字からの発想ではない。漢字は話し言葉を文字にしているので(そうかしら?)。むしろアメリカの手話(sign languageですが、「手話」でよいかどうか確認中です)からインスピレーションを得た…という感じ。インタビュアーさんはタイポグラフィーの研究をしていらっしゃるようで、興味が沸いたとおっしゃっています。

Q3. ・物語の構造について。ルイーズがへプタポッドの文字と時間感覚を身につけて行く過程(仮にストーリーa)と、娘の人生を含むルイーズの実際の生活(ストーリーb)の織り込み方は、どういう風に考えたのか?

最初はルイーズの実人生のほうを逆向きに遡る形にし、シンメトリー構造にしようと思ったがうまくいかなかった。やっていくうちに円環構造のほうが感情的にうまく着地すると判断した、というようなお話…だったと思います。

・今後の予定について

申し訳ないけれど、書いている作品について話すのは好きじゃないので言えません、とのこと。いつも通りですね。(笑)

もちろんもっといろいろ話していたんですが、力が及ばずゴメンナサイ。でもリモートでのやりとりは一般的なものになりましたし、こういうイベントでの露出は増えるかもですね。嬉しいことです。

 

参加者さんのTwitterでのご感想

編集前の動画では英語に訳すプロセスも挟まったため、チャンさん自身が話し始めるまでにかなり時間がかかったりしていました。そのせいか、情報提供者様によると参加者さんにはあまり好評ではなかったようです。(最後の猫の話を除いて、とのこと。猫は元気ですが、と聞かれて空気が和んでました。これも下のツイートにあります) でもインタビュアーを務めたJiwon Yuさん(韓国で著名な方だそうです)はチャンさんの大ファンだそうで、チャンさんもそれを承知しているらしいとのこと。その点では雰囲気の良いインタビューになっていたんではないでしょうか。

 

https://twitter.com/nextblank/status/1314932548263264256

https://twitter.com/nause_a/status/1314935155740483584

https://twitter.com/Lady_merida/status/1314915248877391874

https://twitter.com/_equibrium/status/1314948137702760448

 

インタビュアーを務めたJiwon Yuさんのブログ
https://blog.naver.com/pamina7776/222023632691

内容は『商人と錬金術師の門』をテーマにしたアート作品の紹介で、ブッククラブのメンバーさんと共に制作されたようです。作品の時間の関係をアートで表現しています。きれいな写真がたくさん見られます。

最後の写真もとても貴重でした。ブッククラブのメンバーさんがチャン氏にサインをもらった際、SF作家になりたいと伝えたら書いてくださった言葉だそうです。

"MY ADVICE TO YOU IS THIS: GIVE VOICE TO YOUR ASTONISHMENT."
(アドバイスはこうです。:あなたの"ASTONISHMENT"に声を与えて)

ASTONISHMENTは辞書では「驚き」なんですが、良い意味でのショックというか、新鮮な驚き、もっと広げると、よく言われる「センス・オブ・ワンダー」かな?(私はあんまりよくわかってないですが(笑)) その驚きやそれをもたらしたものを、言葉を使って頭から外に出す、表現する……という感じでしょうか。 覚えておきたい言葉です。

2020/06/30

クラリオンの無料ウェビナーと3月のインタビューリンク

 もう開催間近なのですが、日本時間で7/2の午前9時から行われる無料ウェビナー、"Chralion Conversations"に参加なさるとの情報を、つい昨日Twitterで拾いました。

Clarion Conversations 
Week 2: Writing the Future – July 1, 5pm PT / 8pm ET

先ほどよく読んでみたら、無料で誰でも視聴できそうなので申し込んできました。 (Week 2 の横の 「register here」から申し込みページに飛べます) 私事ですが、ちょうど今日が誕生日なので素敵なプレゼントをもらった気分です❤(^^)

ウェビナー体験は二回目。一回目はやはりチャンさんが参加なさったものでした。当時は「ウェビナー」って言葉の響きが妙だなーなんて思ったものでした…(笑)。

テーマと関係がないですが、コロナ禍のなか、動向が気になっていたところでした。聴き取り難民としては内容についていける気がしないのですが(笑)、身の丈で吸収できるものがあればと思います。

コロナ禍といえば、だいぶ時間が経ってしまいましたが、コロナがらみのインタビューを読みました。

Ted Chiang Explains the Disaster Novel We All Suddenly Live In

コロナ禍の影響を受けておられないかしら、と心配もあったところ、タイムリーなインタビューでした。きちんと感想をまとめて記録したいと思っていたんですが、アレコレあってずっと後回しになっています。取り急ぎ一ヵ所だけ印象的だったところを。(個人ブログで紹介した部分です。拙訳で失礼します)

「フランス革命で封建制度が崩壊したとき、貴族は世界の終わりだと思ったかもしれない。だけど世界は終わらなかった。世界は変わったんだ」

…まさにそういう変化の渦中にいるのかな、とだんだん思うようになってきました。少し前までは「一日も早く元通りに」という空気でしたけど、そんな感じではなくなってきましたね。実感はないんですけど。立ち止まって自分の中で総括する暇もなく、文字通りフィクションのような日常の中で、「こういう時にこういうことが起こるのか」、と毎日のニュースを見ています。

そんな中でのウェビナー、「Writing the Future(未来を書く)」とはどんな内容になるんでしょうか。 楽しみです。

2019/12/08

再びこの圧巻を、ぜひ。/邦訳『息吹』発売

 ついに発売になりましたね。新刊"Exhalation"の邦訳版『息吹』。おめでとうございます。予約していた本も無事12/5に届きました。


ペーパーバック、kindle版と共に記念撮影しました。ああやっと!


巨大なオビで、バラク・オバマさんの推薦文まであるのにびっくりです。な、なんかすごいなあ……私なんかが読んでいいのかしらん。(^ ^;)

でもこれ、難しい本だと誤解されませんか? 私にはひたすら美しい物語が詰まってる本に見えます。 多くの方がこの美しい圧巻を体験できますように。そしてリアルタイムでこういう作家さんの新作を読める特権を、しみじみと噛みしめたいです。

…それはそうと、発売即日に増刷が決まったそうで。すごいなあ……じつはリアルで顔を合わせられる範囲ではチャンさんの本を読んでる人がいない環境に生きているので、よくある言い方をすれば「人の足跡を見つけたロビンソン・クルーソー」の気分――足跡どころじゃなくて、「丹沢の山を歩いてたら突然シャングリラを見つけた」みたいな気分です。(笑)盛り上がりの記録として、版元さんのツイートを貼らせていただきます。


 

今回は『あなたの人生の物語』と違ってハードカバーなので、冊数自体が抑えてあったのかな……なんてことも頭をよぎったのですが、そんな勘繰りは野暮ですね。(笑)とにかくおめでたいです!

…で、自分はというと……前回書いた通り、まだ原書の最後の"Anxiety is the Dizziness of Freedom"を読んでる最中です。かつコミケの準備中(^ ^;)なので、邦訳で答え合わせ(?)するのはしばらく先になりそうです。あと、やはり前回書いたSFマガジンの特集号に入っていた別のコンテンツも、以前ネットで拾ったまま読めずにいたものだと気づきました。なので、こちらもまずは自力で解釈をしてから邦訳を拝読しようと思い、読むのはやめました。そんなわけで、特集号も邦訳もまったく手つかずなのです。でも、これからまた待ち時間は長いですしね。(笑)ゆっくりじっくり味わいたいと思います❤
(最後の一本以外の感想は、前回の記事にリンク集の形でまとめております)

 

余談ですが、さっきアマゾンの商品ページを見に行ったら、英米文学の第3位、となっていたので、1位と2位はなんだろう?と見に行ったら……。
2位はこの『息吹』のkindle版、そして1位は『シャーロック・ホームズの冒険』でした。なるほど!

自分が大好きなものがベストスリーを席巻しているなんて、なかなかお目にかかれない絶景でありました。


2019/11/14

(遅ればせながら)祝・新刊"Exhalation"発売/"Omphalos"他感想 +邦訳版『息吹』予約受付中!

 【アップ直前の追記】

購入から半年近く経ってようやく感想をアップという今日になって、SFマガジンのチャンさん特集号10/25に発売になっていたことを知りました!しかも新刊収録新作のうちの一つを掲載!ひーん!Amazonではたびたびチャンさんの名前で検索していたのにまったく引っかかってこなかった…!(今でも「SFマガジン」で検索しないと出ない!)

ひとえに私事のための怠慢なのですが、この記事自体書いてから数か月経っておりまして、邦訳版の予約受け付けが始まっていたので追加修正したものです。これ以上書き直していると邦訳新刊そのものが出てしまうので、いろいろ今さらな表現が散見されますがこのままアップさせていただきます。(ぶっちゃけコミケ準備中でしてあまり余裕がなく…!(^^;))というわけで、内容は原書しか見てないときに書いたものなのでご了承くださいませ。

それはさておき、上記のSFマガジンは""Exhalation"収録作のチラ見せ(笑)以外にインタビューや新刊未収録作の翻訳も載るようなので、先ほど注文してきました♪(^^) 

それでは以下感想です。

*       *       *

 

とてもとても遅くなりましたが、待ちに待ったチャンさんの新刊"Exhalation"、今年5月に発売されました。 ばんざい!\(^_^)/


装丁はハードカバーのものが好きなんですけど、
持ち歩けるようペーパーバックを買いました。
でも結局これでもかさばるので、最近kindle版も買いました。
 日本の文庫本てなんてありがたいんでしょう。(笑)


"Stories of Your Life and Others"より後に発表済の作品が収録されたほか、初出が"Omphalos"と"Anxiety is the Dizziness of Freedom"の2作あります。うれしい♪

 

どうせなら感想もつけて……と思ううちに私事でどんどん遅くなりまして、こんな時期になってしまいました。以下は初公開2作のうち"Omphalos"の感想と、ほかの作品を含めた目次(+ご紹介時の過去記事リンク)です。("Anxiety..."は現在まだ読んでいます。先に邦訳が出ちゃうかもですね)

 

"Omphalos"感想

私たちが現在「科学的」としている説とは違う世界観の上に、「科学」が構築されている世界の物語。あくまで「科学的」であろうとする主人公は、女性の考古学者で敬虔な信仰を持っています。彼女の独白は「主よ (Lord,) 」で始まり、彼らが立脚する世界観を揺るがす遺物の存在に直面し、葛藤を告白する形でつづられます。

この世界観が分かっていくところがキモなので、(これから読まれる方の目に触れることを想定して)そこを詳しく書くことは控えます。ぜひ本編で味わってください。

物語は間違いなく人間の世界の物語ですが、シカゴ(Chicago)らしき地名が「シカゴゥ(Chicagow)」とかなっていて――辞書にはないし造語だと思います――私たちの世界との差が微妙なズレにとどまっているので、いわゆる平行世界とも解釈できます。抽象的なアナロジーとしてイメージが広がります。そのへんを読む側が広げていけるのも作品の醍醐味ですね。

冒頭のシーンでは、また「女性が男性の名前で書いてるんでは」と誤解しそうなくらいリアルな感情がさらっと描かれてました。(最初ご本人を知らずに『あなたの人生の物語』を読んだとき、やはり同じことを感じたんですよねー…)

シカゴゥは女が一人で旅するようなところじゃない、とか言われて、私はモンゴリアも旅したし、シカゴゥがあそこよりひどいとは思わない、と言い返したあと、そんなヒステリックな反応をしたことについて神に赦しを乞うんです。(これは本心から反省しているというより、苛立ちの大きさを反語的に表現しているように見えます)……こういう体験や苛立ち、特に女性は共有・共感する方が多いと思います。自分もそうです。

感動的なのは、彼女が「新しい事実」に対峙する姿勢の変化。そして終盤出てくる独白から、奇妙なことに、彼女たちを私たちとは別の、ある種の「生命」と重ねてイメージしました。これも、これから読む方のイメージに影響を与えたくないので書くのは控えます。そうなると書けることがあまりないですね。(笑)でも感動的なのは確かです!

印象的な一節を、(ネタばれにならならい範囲で)拙訳で少しだけご紹介させていただきます。

――私は想像してみた。どんな気持ちだろう。完全な身体(かたち)を与えられて目覚め、特定の技術を持ちながら思い出す過去はなく、まるで記憶喪失者のように、見覚えのない世界で途方に暮れるのは。私には恐ろしく思える。私がこの数週間に体験したことより、ずっと恐ろしい。

チャン氏はよく、サイエンス・フィクションとファンタジーをきちんと区別するのですが、私にはむしろファンタジーの範疇にも見える世界観で、その意味では『七十二文字』や『地獄とは神の不在なり』と似ているかもしれません。

一番最後の独白がやはり感動的で(これぞ「テッド・チャン節」!)、独特の「開けていく」感じ、解放されていく感じがありました。その感覚は物語の中のものではなくて、読んでいる自分が感じるものです。自分が解放されるのです。解釈の変化によって世界が変わる瞬間を、読む側も違う形で共有します。

タイトルになっているomphalosの意味は、辞書で見ると「へそ」や「中心」。もとはギリシャのデルフォイ神殿にある「世界の中心の石」のことだそうです。そこを踏まえると、このタイトルは重層的な意味を持ちます。どう訳されるのか楽しみです。(いろいろ考えて楽しんでいるのですが、ニュアンスを余さず表現するのは難しそう!)

日本に住んでいて特定の宗教なり学問なりの信条など希薄な自分には、この「信念の基盤が揺らぐ恐ろしさ」は想像しにくいとも感じます。それなりに自分にもあるのでしょうが、それを守るために戦った経験もなく、特に意識することがありません。チャン氏の別の作品で言えば、『ゼロで割る』の主人公が、数学の無謬性を覆す事実を知ってしまったことから陥る絶望も同じです。自分には想像するしかありません。ただ、特定のそれを共有しなくとも、自分ものとして感情移入できるものがありました。いやはや、やはりファンの期待を裏切らないですね。毎度のことですがテッド・チャン健在なり。嬉しかったです❤ (^ ^)

 

*       *       *

 

目次は以下の通り。今回初収録の作品以外は、以前書いた感想やご紹介などの記事へのリンクを添えました。
すでに邦題のあるものはカッコでつけています。

The Merchant and the Alchemist's Gate (『商人と錬金術師の門』)
  SFマガジン テッド・チャン特集 感想 (2007/11/24)

Exhalation (『息吹』)
  
『Exhalation』 感想 (2009/2/21)
  この圧巻を、ぜひ。/テッド・チャン『息吹』 (2009/11/25)
  (SFマガジンへの邦訳掲載時のもの※もとは日記に書いてしまったのでそちらの該当箇所へリンクしていましたが、Blogger引っ越しに伴いBlogger内に掲載しました)
  SF大会展示ページにチャン氏よりのコメントを掲載(2010/9/2)
  (作品をテーマにさせていただいた生け花展示写真と解説の再掲、展示用にチャン氏よりいただいたコメントなど)

What's Expected of Us (『予期される未来』)
  SFマガジン テッド・チャン特集 感想 (2007/11/24)
 BuzzFeed寄稿記事と対談ビデオ (2018/1/19)
 (記事の内容にからめて、邦訳で読んでいたのを忘れ原文で読み直した感想を書いています(^^;))

The Lifecycle of Software Objects (『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』)
 "The lifecycle of software objects"感想 (2010/12/12)

Dacey's Patent Automatic Nanny 
  ヴィクトリアンな機械の乳母 "Dacey's Patent Automatic Nanny" (2011/11/26)

The Truth of Fact, the Truth of Feeling
  新作"The Truth of Fact, the Truth of Feeling" (2013/8/30) (リンクのみ)

The Great Silence
  The Great Silence (2015/5/20)

Omphalos

Anxiety Is the Dizziness of Freedom

 

*       *       *

 

さて、この記事もいじりだしてからかなり経ってしまったのですが、そうこうしているうちに日本語版が予約受付中に!嬉しい!

息吹(amazon)

現在まだ書影はないようです。絵が入ったら上のリンクも反映されるかな…? 

今回は文庫でなく単行本なんですね。 どうやらomphalosはカタカナ処理になったようです。うーん、その手があったか……!(笑)

余談ですが、"Exhalation"の邦訳の「息吹」という言葉、個人的には先に原語で読んだときに得たイメージとは違うんです。これはSFマガジンで初出のときから感じてたんですけど、じゃあどうすればいいと思うのかというと思いつかなくて……難しいですねえ。翻訳者さんも悩まれたんだろうな。ダイレクトに「肺」から吐く「呼気」のイメージなんですけど、「呼気」ってのもイマイチですしねえ……。まあ末長く考えてスルメのように楽しむことにします。(笑)

…ともあれ、邦訳版も実物を見るのが楽しみ。答え合わせの前に原書の最後の一本を読み終えなくちゃ!です❤