先日拾ったニュースです。『メッセージ』の脚色をしたエリック・ハイセラーさんがまたテッド・チャン作品を脚色、作品は『顔の美醜について――ドキュメンタリー』。しかもテレビシリーズで、AMCというネットワークで放映されるらしいです。まだ「脚色しています」という段階なので、だいぶ先かもしれませんが……。
当のハイセラーさんのツイートと一緒に、記事二つにリンクを貼っておきます。
It's out: I'm adapting another Ted Chiang story, this time as a series for AMC -- "Liking What You See: A Documentary."
— Eric Heisserer (on hiatus) (@HIGHzurrer) July 22, 2017
TOR.com: Arrival Screenwriter Eric Heisserer Adapting Another Ted Chiang Novella
TB: “ARRIVAL” TEAM REUNITES TO DEVELOP NEW SCI-FI SERIES FOR AMC
しかしこれまた意外なチョイスですねえ……ちょっと驚きました。そういえば、以前『理解』も映画化という情報がありましたが、どうなったんだろう? でもチャンさん自身へのインタビューでは待機中の脚色企画は複数あるというお話だったので、いくつか進行中なのかもですね。
一番映像に向いてると思った『地獄とは神の不在なり』は宗教的な切り口がネックで見送られたとのことだったのですが、『メッセージ』の成功でまた状況が変わってくるかも?(願っているわけではないんですが、一番「絵」として印象的なものになりやすいと感じた作品だったので)でも考えてみると、宗教的側面に加えて主人公がある種の身体障がい者、ということも難しいかもしれないですね。演じる俳優さんのチョイスとか……(まあ、今の技術ならどうとでもなりそうですが……)
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前回ご紹介したインタビューのうち、一番興味深かったものを個人ブログのほうでこそっと訳してみました。短めですが「こんなのがパンフに載っていてほしかったな~」という感じの充実した内容なので、よかったらご覧くださいませ。
牛乃の日記(仮): 『メッセージ』: 原作者テッド・チャンが語る小説から映画へのプロセス(リンクと拙訳)
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今月のコミティア(コミケは落ちたので(^^;))に向けて、『メッセージ』を柱にした洋画レビュー冊子を準備中なのですが、思いつくことや調べたいことがどんどん拡大していくタイプの映画なので、まとまりがつけられなくて苦労しています。楽しいんですけどキリがなくて(笑)。でも「映画として」という鑑賞が充分にできてない気もします。原作への思い入れがかえって邪魔になることもあるんだなーと……。なるべく予備知識や先入観なしに見るのが自分としては理想の鑑賞なので、ないものねだりですがいっぺん記憶を消して見てみたいです。(笑)