リスニング難民なりに聴き取れた範囲で内容をメモしますと……。 最新作の"The Truth of Fact, the Truth of Feeling"がらみのトピックが多かった印象です。
タイトルのインスパイア元がRoy Pascalの"Design and Truth in Autobiography"(たぶん)に出てくる一説であること、 新技術は便利なものだけど、そのマイナス面やそれによって何を失うかを意識するべきだ、と言うお話、 映画『her/世界にひとつの彼女』は好かんというお話(笑)、 みんなが携帯電話をアップグレードするたびに何トンもの有害廃棄物が出る、そんなに頻繁に新機種に替える必要あるか?いやクールなのは確かだけど…と言うお話、 "The Truth of..."で出てきたライフログみたいにひっきりなしに録画するのは個人的には好きじゃない、じつはこのトークを録音されてるのも嬉しくはないんだけど(笑)……と言うお話…などなど。
2014/10/2に行われたパネルディスカッションイベント、"Can We Imagine Our Way to a Better Future?"(私たちはより良い未来を想像できるだろうか?)の動画がYoutubeに上がってました。リアルタイムで配信されていたんですが、立て込んでて見損ねたので、落ち着いて見られるようにしてくださってウレシイです❤
チャンさんの参加したパートのテーマは、"Who and What Will Get to Think the Future?"(誰が、そして何が未来を考えるようになるのか?)。私たちがすでにコンピュータに依存した思考形態になっていることをグーグルなどを例に話していて、これをCognitive Outsourcing(認知・知的活動のアウトソーシング)と呼んでいます。(以前からある言い回しらしい) ビジネス用語のイメージがある「アウトソーシング(外部委託」という言葉が、こういう文脈で使われてるのを面白く感じました。
このコンセプトで作家・思想家等を交えたアンソロジー(Hieroglyph: Stories and Visions for a Better Future)も発行されていて、このイベントに参加してるチャンさん以外の作家さんは、この本に参加してる方たちですね。kindle版のサンプルから目次を見てみたんですけど、イベントに出た方の他にグレゴリー・ベンフォード、デイヴィッド・ブリン、ブルース・スターリング、ルディ・ラッカーなど、有名なSF作家さんたちも名を連ねてました。
(訳)Foxは『Understand(理解)』の先買権を獲得した。テッド・チャンの短編に基づく、エリック・ハイセラーによるSF作品のスペック・スクリプトだ。21 Lapsが制作予定。これは同様に21 Lapsとハイセラーがチャン作品から脚色した『Story of You Life(あなたの人生の物語)』の、カンヌでの記録破りの契約に続くものだ。そちらは北アメリカ・中国での権利をパラマウントが獲得し、エイミー・アダムス主演、デニス・ヴィルヌーヴ監督で来年撮影予定。"Understand"は、効果が予測不能の実験用ドラッグの投与で昏睡から目覚めた男の物語である。(後略)
記事の最後の Heisserer and Chiang are repped by WME. がよくわからなかったんですが…ハイセラー氏とチャン氏が共にWME (William Morris Endeavor)をエージェントにしている、ということ…かな?日本語Wikiでは映画や音楽のみですが、英語Wikiによると文学も扱っているようです。(解釈が違ってたらすみません)
最後に、ついでのようですが"The Truth of Fact, the Truth of Feeling"がローカス賞ファイナリストに選ばれていました。(賞にはあまり関心がないので淡白ですみません(^^;))獲得は逃したようですが、もはや常連ですね。ネットでの無料公開だったことを考えると、そういう作品がきちんと賞の対象として評価されるって、(もちろん以前の実績あってのことではありますが)素敵だなあ、と思います。